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2005年9月30日 (金)

高額コトバ2005年9月ベストテン

【発言者】 【評価額(円)】
王貞治監督 40,000,000
マイク・ニコルズ氏 2,000,000
山口弘道くん 1,020,000
石川昌春さん 320,000
ウージェーヌ・イヨネスコ氏 300,000
辻外記子氏 250,000
大森美香氏 218,500
小田扉先生 120,000
小笠原利行さん 100,000
梅田直哉さん 72,000

9月は日経平均上昇の波に煽られて総額44,665,981円もばらまいてしまいました。

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涙の用意はできてます。(藤川球児選手)2,000円

で、阪神タイガースは昨日優勝、予定通り泣いた。故障の苦しみから開放された今シーズンは大活躍、自力で泣ける舞台に上がったのは偉い。辛いままでは泣きたくても泣けない、あまりにも悲しいと涙も出ない。気持ちよく泣けるのは羨ましい。私もサウナで汗を流すような感覚で思いっきり涙を流せるくらいの成果を上げてみたい。そのときはとりあえずビールをバッター、じゃなくてピッチャーで。

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2005年9月29日 (木)

方言のほうが便利だ。(小笠原利行さん)100,000円

じわっと効いてくるコトバ。「出場した」と何度も読み上げなければならなかった時、噛んでしまうので「参加した」などに置き換えたそうだが、本音は「出はった」だと喋りやすいのにと感じたとのこと。それだけの話だが、それはさておき、もしも彼が社会学や言語学の研究者で著作のタイトルが「方言のほうが便利だ」だったら意味深だ講演のテーマにしてローカルな営業もできそうだ。

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2005年9月28日 (水)

ナイス抽選でした。(下村元嗣くん)10,000円

ほめられた。朝野球チームのシニアディレクターとしてトーナメント戦の抽選に望み、完璧なクジを引いた。運も実力と言うけど自信があった。今年の私は抽選で5万円程度の旅行券を2発ゲットしている。この程度は当然の結果なのだ。参加8チーム、3位までは抽選次第でいけるし、3位までくれば優勝景品1万円相当も見えてきて、流れに乗って優勝するに決まっている。めでたしめでたし。

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2005年9月27日 (火)

自分の威信に懸けて、死守しました。(山口弘道くん)1,020,000円

敬意を表したい。彼の所属する会社が親会社と同じフロアに引っ越し、出入り口は共通になると思われたが、なんと彼は自社扉「山口口」を作った。フリーランスのデザイナーが事務所を設計するなら何とでもなろうが、賃貸物件の壁をぶち抜いた会社員コピーライターは世界でも二人前後しかいないはずだ。ついでに山口くんの銅像も作って扉付近に設置していい程の偉業と言えよう。

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2005年9月26日 (月)

ツタヤのカードは悔しいので、今もまだ作っていません(笑)。(大森美香先生)18,500円

朝日新聞の「TVダイアリー」でのリベンジ第二弾。今回刺されたのはツタヤ。脚本家としての実績も収入も少なかった頃クレジットカードの審査に落ちたそうだ。でも今や大森さんが手がけたドラマはツタヤに並ぶ。ざまあ見ろ、であろう。先週の個人攻撃よりは毒気が少ないけど、「大森関連のビデオ全部」と大人借りしたくらいの憂さ晴らしにはなったのでは。来週も期待したい。

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2005年9月25日 (日)

窓の外を見ると、空想が次々と浮かんで音が聞こえなくなるの。(池田理代子先生)3,050円

そんなもんでしょう。え?違うの???いずれこの類の症状の行く末は程度による。池田さんの場合は小学生時に普通学級では困難と心配されたそうだ。私の場合は高校生時に進級が困難と哀れまれた。淀川界隈を北欧だとイメージした子はその後ベルサイユのばら全5巻を描いた。母校を牢獄「白亜の要塞」と設定してたま~に脱走してもそっと見送られた生徒はコピーライターになった。

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2005年9月24日 (土)

打たれたら俺が責任を取ればいい。お前は思い切ってど真ん中に投げろ。(王貞治監督)40,000,000円

とマウンドの三瀬は言われた。さて、野球から学ぼう。部下が苦境に立たされた状況で動かない上司は、部下を信頼していたとしてもダメ。不安な部下にしてみりゃ「しくじればマイナス査定」と感じる状況だし、上司は部下のせいにして責任逃れもできる。肝心な場面で今期始めてマウンドに向かった王監督の「部下を活かし試合の流れを変えた一言」は三瀬の今期年俸ぶんの効果がある。

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2005年9月23日 (金)

資生堂のマークが入っていない作品で受賞できてうれしい。(中村誠先生)10,000円

地味にさくっと盛岡で催された中村誠先生を囲む会での一言。数年前JAGDAのオリジナルコンテストで大賞を受賞した際に中村さんがこう挨拶したらウケたそうだ。そりゃウケるさ。あちこちの国際映画祭の挨拶で見受けられるユーモアに匹敵する品のよさ。中村さんはご招待なのに太っ腹の出費はするし、デザインの心得も連発する気前のよさ。ほんとにごちそうさまでした。

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2005年9月22日 (木)

先輩ADに顔をけられたこともあります。(大森美香先生)200,000円

お気の毒に。気の毒なのは朝日新聞の「TVダイアリー」で書かれた先輩ADのほう。名前を伏せたところで「大森の先輩ADって○○だろ?」とわかる人にはバレバレ。慰謝料と治療費に見合う報復をされたわけです。今や大森さんは売れっ子脚本家ですからねえ。話の本筋は本人が成功するまでのド根性ストーリーだけど、過去の恨みをはらす一行を紛れ込ますことなどチョロイのだ。

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2005年9月21日 (水)

夢のような思いをした後の支払いは現実だ。(小原明男さん)43,586円

その現実は悪夢のようであろう。ディズニーランドみたいな特定区での恐怖体験を語った教訓。オートメーション化された食事宿泊お土産等々の消費システムの中で「せっかく来たんだし」と感覚も麻痺する。自動車保険を見直そうと思ったりしていた自分とは別人に変貌してしまう。しかも同じ円なのに一般国内円と特定区円はレートが異なる。楽園に踏み込んだ時点で散財決定なのだ。怖い怖い。

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2005年9月20日 (火)

しょぼん玉(阿部実結)64,446円

娘1歳11カ月にして遂に初のダジャレ発表!私がしゃぼん玉を作り損ねたのを見て喋ったネタに感激。悲しそうな表情をした後ニコニコしていたので再トライしてみたらまたしょぼん玉と言った。100前後のボキャブラリーの中にシャボン玉としょぼんは入っていたけど良くぞヤリクリしてネタを完成させた。娘の将来のために学資保険の契約をしようと親に決意させるほどの出来だ

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2005年9月19日 (月)

ハワイには蛇はいない。冬眠できないから。(斉藤哲哉さん)800円

島なんだから元々いないものは気候に関係なくいないし、沖縄にはハブがいる。ハワイに蛇がいないことは知っていたけどこのネタを知らなかった。出所は朝日放送の「朝だ!生です旅サラダ」らしい。ネタの価値はマカダミアンナッツ1箱程度。ところで昔、漂流していた私はやっとの思いで島に辿り着き、助かったと上陸しようとしたら岸辺にびっしり蛇、という夢を見たことがあります。

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2005年9月18日 (日)

笑いたい時に笑えばいいんだ。(つんく♂氏)30,000円

と、ラジオ番組Vodafoneカウントダウンジャパンのゲスト松浦亜弥さんは言われたそうだ。安易に笑顔を提供してたら笑顔の価値が下がるとか、魅力的な表情は笑顔ばかりじゃないとか、様々な解釈が可能なコトバ。私は「あややは器用に笑顔を作ったり涙を流したりできる一流の芸人として尊敬しているので、楽屋に差し入れするような状況になったら笑いたくても笑えなくなるだろう。

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2005年9月17日 (土)

なんとなく呼ばれたような気がして、行く事にしました。(服部尚樹さん)10,000円

女性的なインスピレーション。北海道への旅立ちを決意した心境を語る姿は、これも定めと覚悟して嫁ぐ娘のようだった。義務感で行くのと運命的なものを感じて行くのとではまったく違う。旅する時は、何色にでも染められてしまいそうな無垢な感覚の旅人でいたほうが行く先々での収穫は多いはず。それと、もしヒグマに遭遇しても木彫りの熊だと信じ込めば大丈夫なはず。

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2005年9月16日 (金)

なんでもやるけど何屋だかわかんねえ。(石川昌春さん)320,000円

このコトバでピンときた。某社に広告表現の提案をするにあたり、あれこれ説明されたけど石川さんの場合は直感が正解のケースが多い。で、どうやらポイントは「何屋かはっきりさせること」だろうな。なんでもできる安心感をPRするよりも何屋だかわかんねえ不安定なイメージをCI提案で一気に解決したいけど、とりあえず現実的には会社案内の表現コンセプトあたりからですね。

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2005年9月15日 (木)

元々左利きだったのを直されたんです。(伊藤岳さん)4,000円

中国の纏足に似た風習。実は私も職人系家業の長男だったので道具の都合上左利きはご法度とされた。野球のグローブも右用が4000円なら左用6000円と家計に不利。左手を使うと芸術方面を司る右脳が刺激されるらしいが、左手は禁じ手の私にとって「芸術はタブー」だ。しかも論理方面を司る左脳は矯正された右利きだからぎこちない働きしかしない。でも私は今、右投げ左団扇である。

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2005年9月14日 (水)

難しいことは難しいのでわからない。(小原明男さん) 2,500円

e-絵本だネットで今回の選挙について触れてしまっていたが、これはポジティブな考え方だ。ネガティブだと行動を制御する理由を探してわざわざ難しく考えたりもする。「結果オーライだったけどさ、後で考えてみたら難しいことだったよね?ヤバヤバ」かもしれないし、ビールの空き缶とミモレットの段階から既に綿密なシナリオに沿って行動していたのかもしれない。真相はわからない。

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2005年9月13日 (火)

一日社長(ヒラマツミノル先生)2,100円

ありそうで無いポジションをビッグコミックスピリッツの「アグネス仮面」で発見。一日と言えば署長、あっても館長、駅長とか公的業務が多い。マンガでは「このタスキを掛けている日は、私が社長です」と、社長を退かない展開に。現実には一日店長ならイベントとして受け入れられるのに、一日機長はありえない。「一日社長」夜の交際費はムリだけどランチはちょっと贅沢してもいいかな。

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2005年9月12日 (月)

そもそも、ひつまぶし、とは何か?(木村文哉氏)3,465円

発言者が知識ののろしを上げる言い回し。「そもそも○○とは何か?」と言えばとにかく関心を引ける。さらに応用として「そりゃないだろう」って事を語れば冷笑されながらひまつぶしもできる。で、蓬莱軒屋の大盛なら3,465円の「ひつまぶし」ですが、「おひつ+まぶし」とは思ったけど「まぶし」の由来は「マムシ」だと私は昨日まで思い込んでいた。普通に「まぶした」で良かったのか…。

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2005年9月11日 (日)

男盛りですね。(佐藤緑さん)3,884円

無意味なのに力強いコトバだった。「ところで先生おいくつになられました?」と訊かれた70歳の宇夫方さんが教え子たちに合わせて19歳と答えた。緑さんはすかさず「男盛りですね」と…。これは年齢が話題になった際には社交辞令のジャンルに属するツッコミとして使える。ユンケルシリーズの最高峰ユンケルースターほどの即効性も実証済みだ。ところで緑さんも相変わらず女盛りだ。

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2005年9月10日 (土)

銀幕上で、500人を葬ってきた。(辻外記子氏)250,000円

とてもキャッチィなフレーズ。朝日新聞で「極道映画の脚本家」板倉真琴氏のインタビュー最初の一行。記事を書いた辻外記子氏はその後も期待を裏切らずに渋くドラマチックに彼を紹介していく。インタビュアーとして香典500人ぶんの仁義は通したという感じ。板倉氏の監督作「待合室」近日公開。岩手を舞台に交流するおばちゃんと若者!命の大切さを描く板倉氏の異色作に乞うご期待!!

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2005年9月 9日 (金)

今日の晩御飯らしいが、なんだかみんな薄そう。(杉山弘道氏)500円

家庭料理の曖昧さをリアル表現している。彼のホームページ「砂漠に水」の「楽観日記」から。その時すでに晩御飯の作り手は不在だったと推測されるが、手作り料理による餌付けを通じての存在感は濃いと感じた。私も「今日のは茶色い」と食事全体を把握しながらミネラル盛りだくさんと感じて食べたりしている。勝手に食べろと当然のようにワンコイン渡されるよりは健康的かつ経済的である。

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2005年9月 8日 (木)

タダです。どこも引き取ってくれませんよ。(梅田直哉さん)72,000円

それでも電話加入権をどうにかしたいと小笠原さんは思った。小笠原事務所では通信インフラ整備の趣旨や複雑な事情を考慮する気など毛頭ない。「政府は今回のNTT株放出による入金を電話加入権と相殺すべきだ」などコトバの貯金箱で831日に紹介した議論よりは若干まともな案も出たので、衆議院選挙の演説が事務所前で行なわれたら小笠原さんが候補者に代表質問することになった。

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2005年9月 7日 (水)

ああいう話、女の子喜ぶねー。(うつろあきこ先生)6,000円

ウソもサービスだったりする。Kiss連載中の「3回まわって恋をして」で南国リゾートのガイドのセリフ。砂浜で拾った貝について日当6,000円ぐらいのガイドに訊ねる主人公いちこさん、それに対して幸せになれるという島の伝説を思いつきで語る。いい気分にさせてあげる、という大前提があればノープロブレムなのだ。このパターンやチャンスは身近なエリアにもあるような気がする。

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2005年9月 6日 (火)

たとえ決まらなくても、相手が警戒することでほかの技が生きてくる。(塚田真希選手)38,800円

確かに怖い。彼女が取り組んでいる新しい技は体落としだそうだけど、不完全と言われるとかえって危険性が増す可能性もある。某国の核ミサイルや、果物もまともに剥けない若者がキレた時に振り回すナイフにも似た恐怖。「塚田の体落とし」は岩手県産ひとめぼれ78キロ38,800円の爆弾、たとえ決まらなくても決まったくらいの効果と判定されそうな気がする。あえて完成させないのも作戦だ。

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2005年9月 5日 (月)

時代の波に乗る時点で、既に追い越されている。(ウージェーヌ・イヨネスコ氏)300,000円

わかっているけどなかなか難しい現実。彼が属した演劇界に限った話じゃない。二匹目のドジョウを狙ってさえもやっと出た時には百匹目のドジョウだったりする。それどころか仕事の現場では「前例がないから」と提案が却下される場合も。そんな時は「じゃあ最初は誰がやるんですか?」と反論したりせずに他所に持ち込む。逃した魚は150キロの本マグロぐらい大きいと証明できたりします。

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2005年9月 4日 (日)

見るだけの人は店員を避けるが、欲しい人は店員を呼ぶ。(樽見茂氏)30,000円

「豆腐」を「豆富」と書く店「三代目茂蔵」の篠崎屋社長談。現在展開中の工場直売所は一店舗一日あたりの売上げが3万~5万円とのこと。「豆富」のネーミングは篠崎屋の年商が22億円弱とすると10億円以上の価値があるけど、以前から知っていたので幻の査定とします。余談ですが、試食するだけの時には販売員を避けられないのでモニターとしてきちんと感想を述べたほうがラクです。

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2005年9月 3日 (土)

子育ての大変さは、人間もカラスもそう違いはない。    (小田扉先生)120,000円

ざっくりと共感した。ビッグコミックスピリッツ連載中の「団地ともお」でのカラスのセリフ。カラスはそう感じてないだろうけど、憎まれようがなんだろうがカラスはカラスで奮闘している。雛鳥虐待とかが無い点では子育てに歪みもない。人間とカラスの子育てで決定的な差があるとしたらオムツぶんかもしれない、なんてことはこのセリフに出会わなければ考えもしなかっただろうな。

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2005年9月 2日 (金)

人生がすべてじゃない。(マイク・ニコルズ氏)2,000,000円

笑い飛ばせなかった。人生を生きながら茶化しているけど実はとっても奥深くて無敵の処世訓ではなかろうか。自分がどれほどの者かは生存中に確定するとは限らないし、生きてるのは自分だけじゃない。人間以外の生命も、生命以外の現象も存在する。東京プリンスホテルパークタワーのロイヤルスイートルームとかでロマネコンティを飲みながらつぶやいてみたい宇宙スケールのセリフだ。

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2005年9月 1日 (木)

「何か面白いことあった?」って聴かれたら2、3個言える体勢は作ってる。(山瀬まみさん)350円

見習いたいと思う。インタビュー記事で仕事に対する心得を一人称で語り、とても期待通りの山瀬カラーを出していた。てことは聞き手の古知朋子さんもネタ振りがうまい。コピーライターは面白いことを即答すると思われているらしく常にネタを振られる危険にさらされているが、私はアドリブに弱い。ネタを振るにしても答えるにしても週刊実話程度のもっともらしい情報は必要だと感じた。

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